1DAYインターンシップ解禁後、インターンを企画する企業が急増し、様々なプログラムが乱立しています。1DAYインターンの場合、業界理解を深める講義形式の内容から仕事を体感できるワークを含んだプログラムまで各社趣向を凝らしたインターンシップが開催されています。同時に複数日程での就業体験型インターンシップを強化し、他社との差別化を図る企業も増えています。
2週間を超えるようなプログラムを提供している企業は内容に独自性があり、1DAYインターンシップとは区別して自社オリジナルの企画を開催しています。今年注目されるのは、3~5日で実施する複数日程でのインターンシッププログラムです。1DAYインターンシップは手軽に開催できる反面、学生の満足度や自社への魅力付けに苦心し、開催したものの選考参加につながらないという課題があります。
学生からも、2週間は長いが3~5日程度のインターンシップには参加してみたいという要望が増えており、大学キャリアセンターからも、3DAYSインターンシップへの注目が集まっています。3DAYSインターンの場合、以下のようなプログラムが普及しつつあります。
1日目、業界理解の講義やグループワーク、ビジネスマナーのレクチャー
2日目、営業や工場など仕事現場への訪問・見学を通じた就業体験
3日目、2日間(就業体験)の振り返りをまとめてプレゼンテーション
文系の場合は営業同行、理系の場合はモノづくりに携わる企画、システム開発などを体験するプログラムが多く、2日目の内容を複数日程実施することで5DAYSとする企業もあります。大学との提携型インターンシップでは、会社と大学との関係性や経営層の理解もあり、現場社員の協力を得やすいといわれています。
また、毎日プログラムが終了したタイミングで、当日の振り返りを実施し、人事担当者からフィードバックを与えます。その為には、毎朝の目標設定が重要です。事前に目標を設定しておくことで効率よく振り返りとフィードバックを与えることができます。
インターン学生を現場に直接出勤させるのではなく、人事担当者がインターン学生を集め朝礼のような機会を設けます。そこで当日の内容を説明したり、プログラムに対する目標設定を実施するように企画しておく必要があります。そのタイミングでグループワークを実施すると参加者の連帯感や絆も醸成することができます。人事担当者との接触機会を増やし、学生同士の接触を増やすことが、リピート学生獲得に効果を発揮します。
せっかく参加してくれた学生をインターンシッププログラムだけで終了してしまう関係ではなく、インターン後も自社に魅力を持ち続け、翌年3月以降の自社説明会や選考に参加させことが人事担当者のミッションでもあります。ぜひ、複数日程でのインターンシップを企画される際には、人事との接触回数、学生同士の絆づくり、インターン後のフィードバックを意識して設計されることをおすすめします。
コメント