ここでは、内定者研修のプログラム例や注意すべきポイントをまとめてご紹介します。
時間と労力をかけて獲得した内定者の辞退を防ぎ、入社意欲を高められるような内定者研修を行いましょう。
そもそも内定者研修とは、内定者フォロー施策の1つです。
就活期間の学生は会社への入社意欲を高く持っていますが、入社までの間にその意欲が下がっていく傾向にあります。
選考で見える部分しか会社を知らない学生は、内定を承諾した後も「本当にこの会社を選択して良いのだろうか」という不安に陥る可能性があります。さらに、入社までの期間が長くなるにつれてその不安は増大していきます。
近年の就活早期化で入社までの期間が長くなっているため、もし企業側がその間に何もアクションをしなければ不安な状態が続いた結果、内定辞退ということにもなりかねません。
企業側はこの状況を念頭において、内定者研修を設計する必要があります。
①安心感の醸成
1つ目は、何より安心感の醸成です。内定者は「この会社に入って大丈夫か」「同期は気の合う人たちか」「自分は本当に働けるのか」など複数の不安を抱えています。
学生は楽しく働きたいと考えているため、職場環境やコミュニケーションなどを重視する可能性が高いです。従って、内定者研修では楽しく働ける職場環境・コミュニケーションがとれる会社だと安心してもらうような、研修のプログラム設計が重要になってきます。
②内定辞退の防止
2つ目は、近年増加傾向にある内定辞退を防止することです。前述した通り、学生は不安を抱えた状態で入社までの期間を過ごしています。内定辞退を防ぐには、学生が抱えている不安の解消と、希望が叶えられる会社だと理解してもらうことの2つが必要です。
内定者研修では、学生の持つ「プライベートと仕事を両立できる会社で働きたい」という希望を叶えられる会社だとアピールする必要があるでしょう。
③仕事の基礎と心構えの教育
3つ目は、仕事の基礎と心構えの教育です。新入社員研修でも学べますが、内定者のうちに仕事の基礎を学び、社会人としての心構えができれば入社までの長い期間を有意義に過ごせるようになります。
内定者が持つ「就職観」を考慮して、単に仕事の基礎や心構えを教育するだけでなく、仕事に慣れる・仕事の楽しさに触れる方が効果的な内定者研修となるでしょう。
仕事に対して前向きな気持ちを持っているかどうかは、入社後の活躍にも大きく関係します。内定者研修でうまく内定者の気持ちに火をつけ、自社で活躍してもらえる準備を整えておきましょう。
明日は、具体的にどんなプログラムで研修を行うべきかについてお話しします。
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