対面での選考や学生との接点がなかなか取れない中、2022卒新卒採用へと動き出している人事ご担当者様も多いのではないでしょうか。例年インターンシップを実施する中で、今年webでの実施を検討している方や、今年から新たにインターンシップの実施を検討しているという方もいらっしゃると思います。
そこで、本日はオンラインでのインターンシップに大切なポイントをご紹介します。
コンテンツ作成の根本は「対面」も「web」も変わらない
まず、webインターンシップを設計するにあたり、コンテンツに悩まれている人事ご担当者様の声を多く聞きます。対面での実施とwebでの実施では運営の方法も違うため、コンテンツも変えた方がいいのだろうか、と思われるかもしれません。
しかし、インターンシップのコンテンツ設計の根本は、対面もwebも変わりません。重要なことは、自社の採用におけるインターンシップの目的を設定し、その目的を達成するためにコンテンツを設計する、ということです。
この部分がブレてしまうと、参加する多くの学生にとっても印象に残りにくいインターンシップになってしまいます。また人事ご担当者様にとっても工数がかかる割には期待した効果が得られていない、という状態に陥ってしまう可能性があります。
そこで、根本的に重要なインターンシップの目的と、それに沿ったコンテンツの考え方についてお伝えしていきます。
インターンシップの目的
インターンシップを行う際には、自社の採用におけるインターンシップの「立ち位置」と「目的」を考えることが重要です。
目的設定では、企業理解の中でも、特にどの部分を理解してほしいかなど、なるべく具体的に考えることが重要です。その部分を考えるためには、「インターンシップを通じて学生がどのような状態になっていてほしいか」、というところから考えていくのも一つの手です。
学生も多くのインターンシップに参加をしているため、各社のインターンシップの内容を覚えていない場合もあります。そのため、「学生にこれだけは覚えて帰ってほしい、持ち帰ってほしい」というコンセプトを設定し、内容を設計することで、効果のあるインターンシップとなります。
目的を達成するためのコンテンツを考える
目的を設計したら、それに沿ってコンテンツを考えていきます。
「仕事のイメージややりがいを知ってもらい、選考に進んでもらう」「社員の人柄を知ってもらい入社意欲を高めてもらう」「会社のビジョンと、業界内の立ち位置を知ってもらい、他社との差別化を図りたい」など、コンセプトにしたがって、逆算してコンテンツを設計します。
このときに重要なのは以下2点です。
①学生にとって、わかりやすい内容であるか
学生は、ビジネス的な視点や知識に触れた経験の少ない方が多いです。そのため、学生視点でイメージがしやすいように設計をする必要があります。 特に専門的な業務内容の場合は、専門用語を言い換えたり、イメージしやすいものに例えて伝えたり、といった工夫が求められます。
②企業側が伝えたいことと、学生が知りたいことが一致しているか
学生もインターンシップに参加する際、期待していることや知りたいと思っていることがあります。可能であれば、学生がどのようなことを知りたいか、事前にリサーチしておくと、期待値にあった内容をつくることに繋がり、より満足度を上げられる可能性があります。
学生のニーズは「自分の就活のプラスになるか」
次に、学生側はインターンシップに何を求めているのか、考えてみましょう。
一般的にインターンシップに参加する学生は、「業界・業務内容の理解」「会社の雰囲気の理解」のために参加をしていますが、「選考に有利になる・内定に直結する」という理由で参加している学生も多くいます。
また、最近では「就活の役に立つ・今後のキャリアの役に立つ」内容のインターンシップに参加したいという学生の声も増えています。各企業の情報はもちろん、就活を通して自分の成長になるような内容や、今後の仕事に役立つ知識を知ることができる内容が、満足度の向上につながっていると考えられます。例えば以下のような内容があります。
- 自己分析や業界分析など、自身のキャリア形成に役立つ内容
- ビジネス的な観点やワークなど、自己成長につながる内容
「学生に何かを持ち帰ってもらう」という観点で設計を行っていくと、学生の満足度が向上し、意欲上げにつながります。
また、様々な企業のインターンシップについて学生間で活発に情報交換がなされているため、学生にとって行くべきインターンシップ、ためになったインターンシップ、楽しかったインターンシップは共有されていきます。同期や先輩後輩の間でインターンシップを紹介し合う、という学生も少なくありません。
そのような事象もあるため、学生の満足度や期待値を知り、「企業側が考えるインターンシップの目的」からコンテンツを設計する際には、「学生の観点」を入れてみると良いかもしれません。
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